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人権は”絶対”ではない

5月15日(月)から26日(金)までの前期教育旬間にちなんで、校長講話がありました。「いじめや差別をしてはいけない」「人権は大切だ」…ということは、中学生なら誰もが知っていることです。大事なのは、「人権は”絶対”でない」ことです。


例えば、有名なミュージシャンが公園の広場でコンサートを開こうとしています。しかし、この公園は普段から子どもたちの遊び場になっていて、近くには民家が立ち並んでいます。

ミュージシャンには、「表現の自由」や「営業の自由」があります。

しかし、子どもたちはコンサートの間は、「公園で遊ぶ自由」が制約されます。

さらに、近隣の人々は「平穏に暮らす権利」が脅かされる可能性があります。

このように、人権を行使しようとすると、他の人の人権と衝突してしまうことが私たちの生活の中で度々あります。



では、これらを両立させるためにはどうすれば良いか?

互いの人権を尊重し、折り合いをつけ、着地点を見出していくことが、人権教育の大事な視点だと思います。人権問題に関わり、正しい知識を身に付けることも大事ですが、相手の立場(人権)に立って考える態度や、その中で折り合いをつけけようと工夫する思考力・判断力の育成も大事ではないでしょうか。


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