「つなげよう茅場(かやば)がはぐくんだ技術と命」をテーマに小谷村にて2日間の日程で開催されました。今回のサミットに向け、シンボルマーク、スローガンが採用され2名の生徒が表彰されました。
そして、本日、3年生が1日目の分科会において「草原資源を地域に生かし、次世代につなぐ」というテーマで、これまでの学習を発表してきました。
コーディネーターは春からご指導をいただいている東京農業大学地域環境科学部教授の町田怜子先生です。
メイン会場入り口付近には、小谷村の茅場の解説パネルや全国から参加されている地域の草原の写真等がたくさん展示されていました。
発表前の最終打ち合わせです。バスの中ではにぎやかにリラックスしていた生徒たちですが、町田先生のお話を聞きながら少し緊張が高まってきたようです。
「生徒の皆さんから発表前に皆さんにプレゼントがあるようです。」と紹介していただき、「歌は君」の合唱を披露してスタートしました。
「ふるさとの課題に向き合う~草原・里山・高齢化の視点から~」として4つのグループで発表をします。
総合発表会でも発表したのですが、今回は40分間の時間をいただいたこともあり、原稿をさらに見直し、フルバージョンでお送りしました。わらびのこと(わらびの歴史、草原との関係性、道の駅でのメニュー化について)、SNSでの発信のこと、養蜂と里山のこと(養蜂の重要性とその継続の難しさについて)、小谷村の高齢化のこと(認知症のこと、空き家や食文化の継承の問題、若者との関わりのこと)、自分たちが追究してきた内容を丁寧に説明します。
担任の希望もあり、発表の後は会場の中で4つのブースに分かれ、フロアーの皆さんに興味を持った話題のところに来ていただき、質問を受けたりご意見をいただく場を設けてもらいました。
村内の方も、村外の方も生徒にはなかったさまざまな視点での質問やアドバイスをしてくださいました。真剣な表情で意見が交わされたり、時にはどっと笑いが起こったり、どのブースも盛り上がっています。誠実に受け答えする生徒の姿がありました。
「うちの町は高齢化率が50%を越えていますよ。どうしたらまた若者が帰ってきてくれるのか…」「一度外にでてもいいから、その後、帰ってきてほしいんだわ」
「養蜂っていうけど、なんの蜂だい?」「今度ニホンミツバチでやってみないかい?」「ニホンミツバチは…」茅葺きがいいっていうけど住んでみたい?」「実際に暮らしたらどんななのかな?」「わらびのメニューはどんなふうに考えたの?」
最後にそれぞれどんな話題が出たか、また、今日の発表をして感じた事などを発表し全体で共有しました。
発表を終え、町田先生や地域の皆様からもたくさんお褒めの言葉をいただきました。
担任が帰り際に「草原サミットどうだった??」と問いかけたところ、帰ってきた言葉は「緊張した」でもなく、「うまくいってよかった」でもなく、「楽しかった~♪」だったそうです。この言葉が今回の参加で得られた素晴らしさの全てを物語っていますね。
こちらから見ていても、まさに、多様な他者との対話がもたらす学習効果の大きいことを実感した時間ともなりました。
(校長 小林)